がんばってます

不安

離れないかを心配している、というよりも、消えないかどうかを心配している。
泡を縛ろうとする馬鹿はいないように、束縛をしようなんてちっとも、1ミリも、全く以って思っていない。むしろ、そのような泡、しゃぼん玉みたいに、自由気ままに、優しくふわふわと漂っていて欲しい。私はその人を見ているとき、そんなしゃぼん玉を見ているような気分がする。だから私は、漂う泡の余りにも綺麗な色彩の絶え間無い変化に至上の享楽と幸福を与えられながら、どうしてかも分からないままに突然地面のシミとなってしまうのではないかと憂慮してしまうのだ。私が触れれば触れる程、その唐突を引き起こすのを誘っているのではないかと思ってしまう。色眼鏡という言葉があるけれど、私の眼鏡の審美は滅びを願っているのだろう。滅びの美がもつ、消極的な永遠や安心に惹かれている。自分の奥底には、そのような弱さがある。でも、今の私は、もうどんなに苦しむことになっても良いから、実体を持った永遠が欲しくなってしまっている。