過去の傷付けた、傷付いたをあまり忘れることができない。
本を読んでいた。
デスクライトは私の部屋には無く、部屋の蛍光灯では寝る前に本を読むには少し明るすぎると思った。
そんなことを考えていたら、ふと、昔テーブルランプを貰ったことを思い出した。ガラスの、手作りの。
私は諸事情というか理由があって、それを一度も使うことは無かった。実家には置いてあるけれど。
その事を思い出したら、もうその前後のことも全て思い出して、本を読むのを止めてしまった。
胃が痛い。
なんて私は酷い人間なのだろう。
そうやって無為にまた精神が衰弱していく。
何がどうなったって、また顔を合わせる事はないだろうに、きっと顔も見たくないだろうと、気を落として、私は馬鹿なんだ。
それとは別で、先日。仕事終わりに先輩の試験合格のお祝いに飲みに行って、それで酔っ払った勢いで昔の友人に会いたいなどと送ってしまった。
高校の時の一番の友人と思っていたその人からは返事は来なかった。
その人のInstagramのストーリーには私の知らない友達と、それと私のよく知っている友達と、すごく楽しそうにしていたのが見えた。
どうしてだろう、何故こんな気持になっているのだろう。今だって友人はいるし、仕事だって頑張ってしているのに。
忘れられないというよりも、反芻思考の中でどんどん刺青みたいに神経の奥へ奥へ押し込まれて、ずっと脅されているような感じだ。
早く解放されたいと思っているけれど、その時は夢も見ずに眠っている時と死ぬ時だ。
そういえば、読んでいた本のコラムに、「誰かに恋をする」と「誰かと恋をする」の違いについて書いてあった。
私は何においても「ト」に永遠に憧れて、このままなんだろう。