がんばってます

向上心

「向上心のないものは馬鹿だ」

この言葉が高校の時から頭を離れない。この時は高校三年生であって、受験真っ只中にいた。そんな高校生には「向上心」とか「馬鹿」とかいう言葉により過敏に反応してしまうのは当然とも言える。しかし、それだけではなく、自己を高めるため、意中の人と同じ大学に行くため(かなり動機が不純であるのが恥ずかしいが、これは大きかった)、憧れの人のように真面目に勉学に励もうと、勉強に躍起になっていた自分にはこれ以上無い程、しっくりきた言葉であった。

しかし、今、その言葉が自分に重くのしかかってきている。もうすっかり時は流れて大学三年生になった。その意中の人は結局センターの点数が足りずに志望校をいつの間にか変えていたので、一緒の大学には行けなかった。憧れの人は大学院に行くために勉強しているらしい。私はといえば、、怠惰な生活を送っている。高校時代は朝昼晩勉強のことばかり考えて、効率が悪いことを自覚して必死に量をこなしていた。量をこなすといってもそんなに多くは無いのだが、怠惰な自分にとっては一日と欠かすことなく何時間も勉強していたことは快挙であった。それが今はどうであろう。オンラインをいいことにベッドの上で夢うつつに授業を受け、スマホを弄って眠る日々を繰り返している。それに加えて一番最悪なのが、今も「向上心」と「馬鹿」に過敏であることだ。「向上心」はある。自己を高めてより良くありたい、ということは常に片隅にあって、やりたいこと、やらなければならないことが山積している。そして絶対に愚か者、物を知らず拒否しているような、自分を見誤っているような「馬鹿」にはなりたくない。のにも関らず。そんなことを常日頃考えているにも関わらず。何も無いのだ!!今の自分には何も無い!何も残っていない。虚栄心によって見せる蜃気楼、薬物中毒者がトリップして感じる幻、、この記事もまた無。何をしているんだろうか、自分は。、