今日はとても悲しい日だ
悲しい
とにかく悲しい
すべての量が逆転した
悲しい
悲しい
歌だけが慰めてくれる
悲しい
赤信号を二人で渡って
心中しても
きっと私は何も得られない
きっと私は多数の多数の多数の中に
私が一人で消えても永遠にはならない
何も残らない
他の誰かと笑っているのが悲しいんじゃない
私が、なんでもない、ただの、ちっぽけな、
私はその人の問題ではない
答えの出ない問いにずっとグルグルと渦巻いて
剃刀を首に当てて脅してみても
閾値は
どうにもできないこともある
どうにもできない
何も
できない
無限に広がるその脳の神経のシナプスのDNAの水素と酸素と炭素と窒素とリンと硫黄の前では
私はあまりにも無力だ